続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

「一流シェフのファミリーレストラン」

今日も涼しく曇っている。

夕方スーパーに買い物に出ると、空がきれいで風が柔らかくて気持ち良くて、自転車を漕ぎながら目を細めて深呼吸。

緑の少ない町で暮らしているけれど、空と風だけは見上げればちゃんとそこにあって、世界は美しいなといつも小さく感動する。

そう思えるだけの最低限の心の余裕があることに安堵する。

 

この9月の私はめまぐるしいスケジュール。

自分と家族の予定と懸案事項が連なっている。

そんな時に限って、末っ子が珍しく一昨日から熱を出して保育園から帰され、忙しいのに身動き取れずごろごろうだうだと過ごしている。この、気はせいているのにだらだらとした一日を過ごしている感じが、いかにも子育てあるあるだ。

 

今日は午後から不登校の親の会。今波乗りに行っているだんなさんが昼に帰ってくるので、バトンタッチして行ってくる。


JUN on Twitter: "8/31 一流シェフのファミリーレストラン #海外ドラマ #ディズニープラス  https://t.co/QnYs9lqaC0" / Twitter

2022年アメリカ/原題:The Bear/監督:クリストファー・ストアー/1シーズン8エピソード各話約25分

 

夫に「絶対見た方がいい」と勧められ、ディズニープラスにて視聴。めっさ面白く、一気見。例によって邦題がいまいちでもったいない。

NYの一流レストランのシェフをしていた主人公が、故郷シカゴで場末のレストランを経営していた兄が自殺したことを機に、経営を引き継ぎ、個性の強いスタッフを率いて店を立て直していく過程を描いている。

人というものは、それぞれが個別の事情を抱えているし、長所もあれば弱点もあり、一見訳の分からないこだわりを持っているもの。

そういうでこぼこで収拾がつかないように見えるばらばらな人たちとどうチームとしてやっていくのか。

始まりは、とにかくカオス。カスワードを大声で怒鳴りあい、つかみ合うような見るに堪えないコミュニケーションから始まるんだけど、どうまとまればいいのか悩む紆余曲折の中に、それぞれの人としての可愛らしさや寛容さが垣間見えて、そこがやがて糸口になっていったりする。

 

私は、映画でそういう言葉にならない人の心の機微や心理の化学反応を見ているのが何より好きなんだなあと思う。

こないだ見た「NOPE」の町山さんの解説を後から聞いて、めっちゃ面白く、なるほどー!と後から一人で盛り上がった。本当に映画オタクの心をくすぐる仕掛けが詰まった作品だったのだな、とあとから感心したのだけど、でも自分にとっての「映画のツボ」はそこじゃないから、あんまりキャッチできないし、できなくても別にまいっかーと思っていたのだな、と改めて納得した。

それでも、ラストの大笑いの怪物退治のシーンの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいな独特の景気の良い高揚感に対する答え合わせみたいな解説にはやっぱりスカッとしたなー。

 

「こういうドラマってなかなかないよね」と夫に言われて、いや、あったよね、と思い出す。

三谷幸喜の「王様のレストラン」。あれはとっても良いドラマで、毎週楽しみにしていた。