続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

夏休み

保育園が夏休みに入って4日目。今日も暑い。

いざ夏休み、末っ子と機嫌良く過ごすぞ、と初めは張り切って先手先手を打って、まずまずスムースに過ごせていたが、昨日あたりから早くもガタガタっとなる。私なんてそんなもんである。

なにしろ暑い。末っ子は暑すぎて服を着たくない。おむつも脱いでしまう。昨日は床で2回おしっこ、そのうち1回はおしっこの水たまりでわざわざボールをバウンドさせて被害を拡大。

服を着せられないので、なかなか外出までたどり着けない。

でも、狭い家の中だけだと適切に発散できず→ぐずりがちになり→時間も押して→大人はみんなへろへろになる→夫の機嫌も悪くなり→家の中の空気も悪くなる。

昨日からそうだ水族館だ、水族館へ行きたいなと思っているが、今日は車も使えないので、娘氏と一緒に自転車でモールへ行ってきた。

ま、想定内の感じであった。帰りの自転車に乗せる時には泣いて暴れて、まるで獲れたてのピチピチ跳ねるハマチを抱えているみたいだった。

最近の末っ子は、どんどん意思表示がはっきりしてきて、順調に反抗期。でもどれだけ手こずっても、笑うと一瞬でチャラになってしまう。毎日汗だくで取っ組み合っている、でもしみじみ愛おしい日々。

 

子供と一緒に過ごす日々は、毎日が工夫。ちょっとした工夫と機転。そして子育てって少し先のこと、先のこと、と予測して対策して行動することが、その日の明暗を分けると言っても過言ではない。ちょっと先のことを予想して組み立て/備えることは、親にとっては何より大事なスキルだと実感する。

いわゆる「できるお母さん」ってつまり手際よく段取り上手な人のことだ。

私は、その場その場で、出てきたものを見てから考えるタイプ。

予測と対策は大事だと思うから、ぐっと気を込めてやるんだけれど、それをやってるとすごい脳のリソースを使う感じがあり、余力が残らないし、第一続かない。

不向きはかねがね自覚しており、まいっかーと諦めてもいる。なにしろ3人目だから。

何はともあれ、私と末っ子が毎日を機嫌よくサーフィンできればそれで良い。

 

と、そこまで考えてはたと気付いたのだけど、どうも最近私は「ルーティーンを愛する夫の機嫌」にいつも小さくびくびくしているみたいだ。

彼は今は仕事もスローだし、それなりに共に家事を担ってくれているので、我が家には二人の主婦がいる状態。

もちろん助かるが、私の動きが彼のルーティーンを乱すことにも繋がってくる。

そして最近の彼は体調不良のため、あんまりキャパシティは大きくない。

 

自営業夫婦は、家庭内距離感をいかに保つかに長けてくるもので、そこそこできてるつもりでいたけれど、今回の子育て期を乗り切るのには、上の二人の時とはまた違う難しさを感じている。やはりお互いの加齢によるしんどさはどうしようもない。

末っ子の進化の状態によって私たちのありようもその都度変わるということを踏まえて、いつも細やかにバランスを取るように心がけないとな、と思う。

適切に距離感を保ちつつ、相手の状態に引きずられぬようにしつつも、お互いをケアする、思いやるという塩梅。そのベストポジションを探ることが共同生活の上では肝要になってくる。

今さしあたってやらねばならないことは、夫が一日をどういうルーティーンで過ごしたいと思っているかの把握、それと自分の一日をどう心地良くリンクさせて行くかだな、と思う。

 

河合隼雄先生が以前書いていた。

『昔の夫婦はシンプルで良かった。夫婦で必死に協力して生活を築いて子供達を育てあげたらもうくたびれてほどなく死んでいって、「夫婦が向き合う」必要なんてのはなかったのです。今は夫婦の関係が面倒になって、互いに人間以外のものにエロスを注いでいる。そんな例は世の中には溢れている。その方が簡単ですしね。

あるいは西欧的なロマンチック・ラブの関係性。うまくいっている時はいちゃいちゃして好きだよと言い合っているけれど、心が離れたらわりと簡単にさっと別れてしまう。

けれど、夫婦という関係性に向き合って夫婦を頑張ってやり続けるということは、難しいけど面白い、なかなか値打ちのあることだと思います』

 

当時はふむふむ、と思って読み流していたが、今読むとずしーんと重たい。なかなかにしんどい仕事ですよね、河合先生。私全然自信ない。

人間であれ、物事であれ、「推し」に入れ込むことが誰にも迷惑かけないし楽しいし一番いいよ、というアドバイスをたびたび聞くし、実際そういう知り合いは複数いる。本当にその通りだなとも思う。人によって推しとの関係性は様々なのはもちろん。

でも、自分の場合「パートナーと向き合うことに見切りをつけるために」推しを作ることには小さな抵抗を感じる。くじけそうになりながらも、なんとか夫婦を愚直に頑張りたいと踏ん張っている今日この頃。

末っ子が育って楽になれば、自然とお互い楽になるような気もするので、あんまり考え込まず、気長にのらりくらりでいいか〜とも思いつつ。

 

最近、辻仁成さんの料理本を買ったら、それが素晴らしくってびっくりしている。たくさんの料理本を読んできたけれど、こんなに全部作りたくなる本てなかなかない。

このところ、「辻さんチャレンジ」と称して一日1〜3品せっせと作っていて、それが毎日の楽しみになっている。だんなさんも美味しいものを食べれば喜ぶし。

2冊出ているけれど、私には「父ちゃんの料理教室」の方が身近な材料で手順も簡単で、繰り返し作りたくなるものが多い。「スープ教室」はdancyuの本だけあって、ちょっと男のこだわり料理ぽいエッセンスがあるし、手に入りにくい材料の料理も多い。

 

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