続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

「幸せは、ここにある」

Here Today (2021) - IMDb

2021年アメリカ/原題:Here Today/監督:ビリー・クリスタル/117分

日本では劇場未公開。ビリー・クリスタルが監督主演かあ、久しぶりだなあ、と軽い気持ちで見始めたら、思いがけない良作でほくほく。

ビリー・クリスタルでNYが舞台となると、どうしても「When Harry Met Sally」を思い出してしまう。エマと初対面の時のレストランでの注文のシーンとか、明らかにハリー・メット・サリーを意識していて、心憎い演出ににっこりしてしまった。

ほろ苦くも軽やか。原作はあるそうだけれど、物語はビリー自身の人生に重なるパーソナルな味わいがあって、自然な説得力がある。

何より、エマを演じた人気コメディエンヌのティファニー・ハディッシュがあんまり可愛くて見ているだけで嬉しく楽しくなってしまった。

率直でパワフルなユーモア、でも少女みたいに愛らしい。好きにならずにいられない人。

今時珍しいくらいに王道な大円団のエンディングに少し照れたけど、でも、この作品のメッセージ、共感をもってしかと受け取った。

監督もヒロインもプロのコメディアンで、コメディの現場が舞台装置になっているだけあり、何度も声を出して笑ってしまう愉快さ。ひととき温かい素敵な気持ちになれた。