続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

もうすぐ帰省、「ボンジュール!辻仁成のパリごはん2022春」

薄曇りの土曜日。父の日は明日だけれど、今日の何処かでできれば実家に電話一本入れておきたいなと思う。

記念日だけ何かしらするというのは性分に合わないし、相手もとりたてて嬉かないものだろうが、かといってその日がスルーされてしまうとさびしいものだから。

いよいよ私の実家への帰省も迫っている。今回は初の家族5人、大移動。

息子氏が日本にいるのも残り僅かだから、多分みんなが揃う最後の機会になる。

行く前は色々大変で億劫にもなるけれど、あとで貴重だったと振り返ることになると思う。

今回は、帰省の最後の2日間を両親が海に面した旅館を予約してくれていて、妹家族も一緒に滞在することになっている。私は潮干狩りをするのが楽しみ。

父は今ではもう体がほとんど思うように動かない。電話ではいつも体調を尋ねても「まあーぼちぼちよー」「変わらずよー」という感じだけど、実際に久しぶりに対面したら、またきっと胸をつくものがあると思う。

若い頃は色々あったけれど、父はもう本当に丸くなった。妹には甘えて勝手なことも言うようだが、遠い私はお客さん扱いだから。

全部水に流したと言えるほどには私は心が広くはないが、私だって相当ひどかったよね、お互いさまだ、と思うし、何より父も辛かったよね、と思っている。

飲み込んで、ひととき、皆で和やかに、末っ子を眺めてみんなで笑い合いながら過ごせるといいなとだけ願っている。

 

滞仏日記「明日、放送だけど、ボンジュールパリごはんに一言、言いたい」 | Design Stories

昨夜の「ボンジュール!辻仁成のパリごはん2022春」、先ほど録画したのを見たがすんばらしかった。見る前に読んどくといいよ、とだんなさんにすすめられて、これを読んでから見たので、なんか思いが伝わってきてじょびじょびと涙が出た。

辻さんの一所懸命生きてる人間くさい感じ、自分を偽らず、愛情も弱さも隠さないところ、とてもいいなあと思う。

生活の中のアートの心というものがある。刺激を受けて、元気をもらった。

ぼくはコロナ禍や戦争の厳しい時代が押し寄せているよ、円安が日本を大変な状態に持っていくよ、でも、どんなに苦しい状況でも人間は生きていかないとならないよ、そのためには、丁寧な生活でしか、自分や愛する人を守れないんだよ、ということを伝えたかった。(JINSEI STORIES  2022/06/16 より)

昨日、沈み込むような気持ちになる映画を見て、こんな世界は嫌だと心から思って、でもじゃあ自分にはどんな選択肢があるというのだろう?と思うとたまらなかった。

そんな時だからこそ「身近な人と愛し合い、一日一日を丁寧に生きることで僕は心を強くしています」という辻さんの言葉にぐっときた。

 

もちろん、今の社会の状況に対して、ただ受け身で無策でいいとは思わない。学んで知って、自分なりの工夫はしていく。

でも基本は、どんだけ負けが込んでいようと、苦しかったりしんどかったりすればするほど、より一層、身の回りのことを雑にならぬよう落ち着いて一個一個やって、清潔で優しく機嫌良い空間を作って行くことが善く生きる土台になるんだということを、辻さんは身をもって示してくれていた。感謝。