続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

「Get back ルーフトップ・コンサート」

ビートルズ「ルーフトップ・コンサート」収録 映画『The Beatles: Get Back-The Rooftop Concert』予告編映像公開  - amass

久々のシネコンで、5日間限定IMAX上映のビートルズの「Get back ルーフトップ・コンサート」を鑑賞。ドキュメンタリーの「Get  back」はあまりに長くて(ほぼ8時間だもの)私はだんなさんの隣でつまみ食い程度に見ただけだったけど、上映前にカツ定食を食べながら、だんなさんにここに至るまでの「Get  back」の内容をざっと解説してもらってから臨んだ。

300席のIMAXシアターがほぼ満席だったのにまず驚いた。IMAXシアターの最前列なんて、ほとんど拷問だと思うんだけど。

ビートルズってこんなにも色褪せないバンドなのだなあ。びっしりと埋まった客席が圧巻だった。

 

ビートルズにとって結果的に最後の人前での演奏となった、ロンドン・ウエストエンドのビル屋上での演奏。1969年1月30日のこと。

このコンサートは、いわゆるダマテン(無許可で黙って撮影すること)で行われたので、出し抜けに日中の町なかにビートルズの演奏が大音量で鳴り響いたわけで、階下の往来やビルの近隣はちょっとしたパニック状態になった。複数のカメラが捉えていたその様子も、画面分割する形の編集で見せていた。

「Get  back」本編もそうだが、ピーター・ジャクソンの演出がくどい。歓喜する通行人や困惑する警官、怒り出す人々なんかも少しは面白いが、あまりに雑音が多すぎる。

逆に、冒頭のビートルズの変遷をコンパクトにまとめた数分の映像はビートルズを知らない世代にとっても分かりやすく、とても効果的だったと思う。

 

当時のコンサートの記録撮影に際してはそれなりに事前準備はしていたものの、時代もありいろんな雑さはもちろんある。でも、写っているものの値打ちがすごいので、理屈抜きに見ていて楽しめた。

何より「Get  back」本編でも思ったことだが、こんな適当にしゃらっと演っている感じなのに、出てくる音楽がいちいち良すぎてのけぞる。なんてどの曲もスムースで美しいのだろう。IMAXということもあってか、演奏の音の厚み、ポールとジョンのハーモニーも素晴らしかった。リンゴのドラム、ビリー・プレストンのキーボードの素晴らしさにも改めて聴き入った。

そして、この頃にはもう大分心が離れてしまっていたビートルズの面々が、一旦合わせたら一瞬で調和して、心が浮き立つようなケミストリーを見せてくれる。演っているうちにだんだんちょっとふわっと嬉しそうになってくる感じも見ていて嬉しく、ああやっぱりもっと長く一緒にやっていて欲しかったなと勝手なことを思うのだった。

 

昨夜はDisney+の「マッカートニー 3、2、1」の続きを寝落ちするまで見ていた。このドキュメンタリーシリーズもめっちゃいい。リック・ルービンとのオープンで心温まる対話。この歳になっても変わらずチャーミングでハンサムなポール。さらっと語られる内容のスケールの大きいこと。ポールの語るエピソードや当時の映像から知ることができる幾つもの新たな発見。

マッカートニー 3,2,1』レビュー:ポール・マッカートニーがリック・ルービンに明かす、名曲誕生のプロセス - Real Sound|リアルサウンド

2021年アメリカ/原題:McCartney 3,2,1/6エピソード