続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

生後394日(1y/0m/29d)

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最近の末っ子は、一日のどこかで屋外で体をよく動かす時間を作ってあげることが必須になってきた。

野に放つと、とことことこ、おぼつかない足どりでどこまでもどこまでも歩いて行く。

草や花といった自然物よりも、明らかに人工物が好き。せっかく緑豊かな公園に来ても、備品や金具、捨てられているたばこの吸い殻や空き容器なんかに引き寄せられる。(口に入れるのにちょうど良いサイズの石ころも好き)

それゆえ微笑んでのんびり遊ぶ子を見守るなんてことにはならず、ダッシュで「わー!」と駆け寄り、口に入れる直前に慌てて取り上げる、みたいなことの繰り返し。

それでも、どこかで発散する時間を持てないと、夕方以降がぐずぐずになってしまうので、えいやっと出かけている。

 

このところ、朝と夕方の海がとても心地良い。

早起きした朝は一人で、夕方は買い物帰りに末っ子と二人で、家から一番近い海岸へ行く。

犬の散歩やサーフィンをする人たちや、波や雲を眺めながらビーサンを脱いでアーシングをする。朝ひとりの時は砂浜でストレッチをしたり、瞑想をする時もある。

末っ子は海が好き。とても気持ちが良さそうにのびのびとしている。

裸にして波打ち際に連れて行くと、振り返って笑顔をみせ、それから怖がらずにまっすぐ海に入っていこうとするので慌てて追いかける。以前は波の音が怖くて私にしがみついて離れなかったのに。

急に大きめの波が来て、波をかぶって海水が口に入ってしまった。

泣かなかったけど、びっくりして、すんごい微妙な顔をしていた。そうか、しょっぱい水の味は生まれて初めてだったよね。それはびっくりするよねえ。

こうして、幾つもの「生まれて初めて」の場に居合わせる幸せ。

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私はいつも頭の中がいろんな考えでぱんぱんになってしまいがちで、ぼーっとすることがめちゃくちゃ下手なので、海に来るといきなり何も考えられないし、まいっかー、となるのはつくづくふしぎ。風が強いほどより何も考えられない。

小さい人とこうしてのんびり、何も考えない時間を過ごすことが許されているのはほんとに素晴らしく贅沢なことだ。何がなくとも満たされる。

 

 

最近の末っ子は、徐々に知恵をつけだした。より高いところにリーチするために、箱的なものをずるずると持って来て、その上に乗ってものを取るということを覚えた。

目的を達成するために、手順を踏むことができるようになったんだなあ。

小学校の教科書で、「道具を上手に利用するチンパンジー」についての考察文があったが、なんかそれを思い出しつつ面白く眺めている。

 

少しずつ家族の真似をするようにもなってきた。

私たちの真似をして拍手をする。ただしなぜか手は左右でなく上下で、キム・ジョンウンスタイルである。

夫は、「ぱぱ」「ぱぱ」と熱心に教え込んで、時折気まぐれに「ぱっぱー!」と返ってくると悦に入っている。

ご飯の時にはまんまー!と言う。だんだん言葉と意味が繋がって来ているのかなと感じるこの頃。

 

はいはいも、歩くようになったらもう全然しなくなった。今の意味不明で、でもやけに元気いっぱいな赤ちゃん語も、一旦意味のある言葉に置き換わったらあっさり失われてしまうんだろう。

子供は前しか向いていない。きっぱりと、日々進化していく。

それまで溢れるほど、惜しみなく与えられていたものが、気がつけば跡形もなくなっていて、もう一度だけと願ってみても、どうやっても叶えられることはない。

成長は喜ばしいことだけど、あまりにみるみる育つものだから、時折せつなくてしんみりしてしまう。

子育てはうんざりもするし、何にでもすぐ慣れてしまうものだから、つい雑に処理しがちなんだけれど、時折落ち着いて立ち止まって、目の前の小さな人をしっかりと見つめるということを忘れないようにしたい。