続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

帰国と隔離

昨日、息子氏が無事帰国して、そのまま国が指定したホテルの隔離生活に入った。

日本の厚労省の指定する陰性証明書の書式が「Too complicated!」ということで、パリのラボでことごとくPCR検査を断られてたらい回し状態になり、まじで帰国に間に合わないかも!というひやひやのラスト2日間、息子氏には電話でしょっちゅう泣きつかれていたし、だいたいパリだろうが成田だろうが、画面越しで話してる分にはなんら変わり映えはなく、無事さえ確認できてほっとしたら、もうめんどくさい気持ち。

隔離が暇だからしょうもない電話をしょっちゅうかけてくるのだ。

 

ちなみに、大使館で紹介されている日本人医師がいて、日本の書式に記入もしてくれるパリの病院は、日本に負けず劣らぬなかなかのぼったくり価格。(ヴィクトル・ユゴー駅の近く)

そして、ここに限らずどこも事前の予約が必要なので、フランス語ができないゆうたは大いに困った。最後に、断られたラボの職員さんに聞いて藁をもすがる思いでとりあえず行ったオルリー空港では、予約なし、検査結果は1時間後、書類の記入もその場でしてくれて、70か80ユーロくらいで済んだ。助かった。

 

帰国後、空港から送迎バスで隔離されたのは成田の東横イン。狭いツインルーム。廊下に出ることもできないので、食事は配給のお弁当に加え、職員さんにお金を払えば下の階にあるコンビニで買い物をしてもらうことができる。(ホテル代と弁当代は公費)

3日間も狭い部屋の中で、さてどう過ごそう。壁が薄いので、楽器の練習は無理っぽい。語学の勉強でもしようかなと言っていた。

 

それにしても、近所の江ノ島を車で走ればいつも縁日みたいに人がぞろぞろ歩いているし、海水浴場も賑わっているし、スーパーも駅の通勤電車も普通に混雑している。感染拡大の中パラリンピックも始まる。

出入国だけこんな必死に完璧な検査して、隔離もものものしくやってるの、ほんとあほくさと思う。

昨日の入国時は空港を出るのに5時間かかっていた。要所要所で止められて、7回も8回も同じ書類を別の人に見せ、同じ説明を別の人にしなければならなかったそう。

色々非合理的かつ頑なな我が国のコロナ対策である。もう慣れたーという諦めの境地で、言われたことを粛々とこなすのみ。

 

今日もじっとりと湿気っぽい。だんなさんの機嫌はよろしくない。彼の場合、サーフィンをすれば生き返るので、波があるといいんだけれど。昼夜逆転でまだ寝ているおっちんも、最近山の天気みたいにくるくると機嫌が変わってめんどくさい。

自分も含め、なんかみんなしてあんまりよろしくない。不穏である。

家族が不幸せそうだったり不満そうだったりすると、私はなぜか責任のようなものを感じて悲しく、落ち込んだ気持ちになってしまう。

 

でもさっき、最近友達から勧められて時々読むようになった辻仁成さんの日記(

JINSEI STORIES | Design Stories)を読んで、最低限の暮らしを営みつつ、じりじりとなんとかしんどいところをくぐり抜けようとしている様子に勝手に共感して、勝手に慰められた。辻さんシェアしてくれてありがとう、という気持ち。

子育てや主婦の悩みって、所詮男性には分からない、って言いたくなることがたびたびあるけれど、辻さんは同志だと思えるくらい、がっつり主夫だなーと思う。

 

もうこんな日は、赤ん坊を車に乗っけてどっか遠くにさっさと逃亡しちゃおうと思う。

それで楽しくかわいいものの買い物なぞするのだ。