続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

明日は都議選

ここ3日、梅雨ど真ん中の天気が続いている。夜中から朝方にかけて3度、携帯電話の緊急避難速報の音が鳴った。隣市の川が氾濫していて、避難指示が出ている。今日も一日家の中でこもって過ごすことになりそう。

我が家は低気圧に影響される人が3人。家の中は、メリハリに欠けた言葉少ななムードで満たされている。私はその上生理で、ご飯をこしらえるのがやっとというポンコツ感。頭の働きは鈍く、本は読めないし、映画も全然頭に入ってこない。

そんな中でも、息子氏と赤ん坊は一切影響を受けてないようで、普通に生き生きとして落ち着きがない。

昨日はこんな状況でだんなさんと「テネット」を見たら、最初から最後までほぼまったく意味が分からないままであった。あまりに意味不明で笑えた。

 

 

明日も東京は雨のよう。もともと注目も低いし、都議選はきっと今回も投票率低いのだろう。

東京の人口は約1400万人。毎回、概ね約半数の人が票を捨てる。

東京に限らず、一部の地方政治を除いては、他の選挙もだいたいそんな具合。

私は、五輪やコロナ対策ででたらめなことや、無策や、腐敗や癒着のニュースを毎日聞かされて、正直、日々削られている。殴られてるみたいな気持ちになる。

でも、世の約半分もの人は、意思表示する必要性も特に感じずに全面委任でオッケーだし、さほど苦しくもないのかなあと思うと、不思議な思いに囚われる。

なんか私は人知れず怒ったり悲しんだりしていて、ばかみたいだ。

 

東京の感染拡大と、東京五輪の準備着々のニュースが同時に語られる。

異論は無視して、質問にはまともに答えず、リスクヘッジはせず、伸るか反るか、後は野となれ山となれ、何かあっても責任は取らない。大日本帝国感がすごいな。

もうだいぶ前から、オリンピック関連のことは、ストレスを感じるからなるべく見ないようにしている。多分、基本的にはこのまま五輪が終わるまでただ黙殺するということになるんだと思う。

東京が終わっても、今後も二度とオリンピックを楽しみに見る気持ちにはなれないだろうな。とりわけマイナースポーツにとっては大事なフィールドだということを思うと残念だけれど、今回のあれこれは、自分には無理すぎて、オリンピックはもはやアレルギーに近いものになってしまった。それも含めてただ残念。

 

五輪もコロナも、今のこの徒労感しかない社会の状況は、戦後の世代が戦争をきちんと総括せず、かつて何があったか歴史を学んでこなかった大きすぎるツケなんだと思う。そして、私たちが当たり前のように思って享受してきた民主主義は、人々がそれを希求して一歩一歩勝ち取ったものではないがゆえにあまりに脆弱なのだと思う。

香港やビルマの悲惨を見ていても、皆、どうしても自分ごととは思えない、明日は我が身とは思わない。まだなんとかなるとどこか思っているように見える。

 

オリンピック招致当時の予算は73億ドル(8100億円)だったが、現在は300億ドル(3兆3300億円)以上に膨れ上がっており、67億ドル(7500億円)以外の全てのオリンピックにかかる費用は日本国民の税金によってまかなわれる。その額は2兆6300億円。

コロナ禍で困窮している人が大量に生まれていて、人々の自殺率も増加している中で、人々をろくに救わず、たった2週間の運動会にこれだけの税金をつぎ込む。

運動会が終わった後は一体どうなってしまうんだろう?この国の首相は、答えられないだろう。

狂ってるとしか言いようがない、こんなこと。

何より、どうして色々な重要なことを、いつも海外メディアから知るんだろう?どうして国内メディアはろくに報じないのだろう。

このタイミングで、オリンピックに至るまでの数々の不祥事を時系列にまとめて、現状のさまざまな論点を挙げて、「こんな状況下でごり押しされようとしている五輪」と言う文脈での報道をいくつも見た。英BBCや米CNNやガーディアンや豪ABCなど、どれもこれまでの経緯を分かりやすくまとめた報道だった。国内メディアでは、全然見ない。

五輪に批判的か迎合的か以前に、日本のメディアはおしなべて、ものすごく近視眼的な報道しかない。「無観客か有観客か」みたいなことでああだこうだ言っている。

 

こんな状況でオーケーと言えるほど、皆余裕があるんだろうか。今、私たちの総収入の約半分近くが税金として徴収されている。それが使われる先が、こういうことになっているということ、分かった上で白紙委任してるんだろうか。国内メディアが報じないから、知らない人もいるのかもしれない。でも、ひどいニュースは枚挙にいとまがないし、どんだけ耳を塞いでいても勝手に聞こえてくるだろうよとも思う。

 

先月提出された、五輪反対の35万筆の署名(私も署名した)は、ただ受け取って放置をしていたことが開示請求から明らかになったという記事。

権力を一度握ったら人々の声は無視して構わないという不誠実な人たちが、今の東京の政治を動かしている。

そんな小池知事の最新の支持率は、今も57%もある。まったくもう、泣けてきちゃうな。

 

選択肢がないと多くの人が言う。その通りだと思う。選挙制度は大きな歪みを抱えているし、基本はお金と権力が大好きで不勉強な、人間的にも尊敬出来ないような人が多く立候補しているように見える。全面的に支持できる人は多くはない。

けれどまずは、あまりにひどい人が当選しないための投票をしていくしかないんだと思う。じりじりと一歩一歩ましにしていくしか。

 

東京の人口は1400万人。北欧や東欧やアフリカや中南米の多くの国々の人口よりも多い。だからこそ、東京が良くなれば大きなインパクトがある。

経済思想家の斉藤幸平さんは、これまでの世界の大きな革命や改革についての調査結果から、社会を変革するためにアクションする人は実は3.5%でいいのだと言っていた。3.5%の人が本気で動けば、結果がついてくるのだと。

東京で言えば54万人の人が、本気でなんとかしようと思えば変わるってことだ。

いつもがっかりさせられるので、諦め半分ではあるんだけどやっぱり、明日は多くのできれば未来を担う若者が、選挙に行ってくれるといいなと思う。

 

そして余談だが、個人的に、誠実で良い仕事をしている思うことが多い、人物も応援したいと思う人が多い日本共産党なんだけれど、中国共産党がああいう怖い党なので、別物と頭では分かっていても、名前に対する恐怖感がいかんともしがたくあると思う。

中国共産党こそが党名にふさわしくないんだと日本共産党の人々は言うだろうし、その通りなんだけれど、世界一の人口を誇る国を一党独裁している政党の名前だけに、あまりにイメージが強すぎる。

やはり党名は変えられないんだろうかな。素人考えなんだろうけど、共産党の名前に付随した偏見はもったいないなと思う。