続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

生後235日(7m/23d)

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最近の赤ん坊はのお気に入りはリモコン、スマホ、マウスなど。買ってやった歯固めのおもちゃはすぐに飽きてしまって、大人が使っているものにばかり執着する。手を伸ばして私たちから取り上げては、かじったりやみくもに押したり叩いたりする。

そしてひとしきり遊んだら、躊躇なく振り払うようにしてそれらを床に叩き落とす。

壊れたら困るので落とされないよう押さえたりするんだけど、どうしても落とさないと彼の中で完結しないらしく、押さえる手をどけようとする。

落としたものを特に熱心に見ているわけではないんだけど、実はしっかり確認しているんだと思う。落として、音とか質感とかを確かめている。実験をしてるんだと思う。

持っている取り上げると声を出して抗議するようにもなってきた。それにしても自己主張がはっきりしてきたこの頃である。

 

お腹が空いた時の怒りっぷりも激しいので、液体ミルクのお世話になることも多い。便利でありがたいんだけど、そのせいもあって、最近私のおっぱいはあんまり出なくなりつつある。特に右の出があんまり良くなくて、時間をあけても以前のように胸がぱーんと張らなくなってしまった。

思ったより早く授乳期が終わってしまいそうで、少しさびしい気持ち。

 

今朝は静かな雨。音もなくしとしとと辺りを濡らしている。

朝、階下に降りてきて、ウッドデッキ越しに「雨だよ。あ・め」と抱っこして外を見せてあげる。

ふとした時、赤ん坊にものの名前を教えてあげるたび、いつもふっと甘い気持ちになる。

はな つき むし はっぱ いぬ とり くも

身の回りに当たり前のようにあるものたちの名前を呼ぶと、それらの輪郭が際立ち、新鮮な美しさをもってぐっと迫ってくる。

自分の生きている世界は思うよりずっとたくさんの美しいものたちに囲まれているのだということを赤ん坊は思い出させてくれる。

いつも同じように堂々とそこにあるのに、心が落ち込んでいたり、急いでいたりすると、気付きもしない。

落ち着いていて、優しい気持ちでいないと見えない。

それらが見えるほどに感性を生き生きとした状態にできるだけ自分を保っていく、その日々の心のありようのことを、「幸せに生きていく」と言うのだろう。

何かラッキーなことがあったり、勝ったりするとかって、一時的な興奮をもたらすし、そりゃ嬉しいんだが、幸せとは実はあんまり関係がないと年を重ねるごとに思うようになっている。

 

赤ん坊の髪の毛は、随分ふさふさとしてきた。後頭部に顔をすりつけるとすごく柔らかくて気持ちが良くって、さらに香ばしいパンの匂いがする。星野源の歌の歌詞はほんとだな。