続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

「世代の痛み」④団塊世代の親子の軋轢

団塊世代の特徴〉

婚姻率が高く、婚姻が安定している

専業主婦率が高く、離婚率が低い

男性の正規雇用率が高い

持ち家率が高い

厚生年金がある

妻は夫を見送れば遺族年金が3/4入り、持ち家も相続できて老後が保証される

 

団塊ジュニアの特徴〉

婚姻率が低下し、婚姻が不安定

共働きが大半で、離婚率は増加

正規雇用率が低い

持ち家や年金がない人が増えている

 

団塊の世代は、社会が高度経済成長期だったから誰でも進学・就職できたが、自分の努力と能力で今の地位につけたと思う。自分が普通に手に入れられたものを自分の子供が手に入れられないのはおかしい。

だから、同じ期待を当然のように子供に押し付ける。

さらに、新自由主義の自己責任・自己決定の論理で、うまくいかないのは子供が努力しないためと思う。

時代が激変して、頑張っても一部の人にとっては報われない社会になっていることに気づかず、ひたすら責めたり頑張れと言う。

もちろん勝ち組はいるが、彼らを普遍的なモデルとして比べるのは辛いものがある。

指定席の椅子取りゲームの椅子がうんと減らされているのだから。

 

親と子で、全く違う景色を見ている。時代の変化をわかっていない親、全て自己責任と自分を責める子供。

社会問題や労働問題のひずみが家庭内の矛盾となって、父親の不在(無関心)という暴力、引きこもり、家庭内暴力、自殺、殺人といった形で現れて、社会の代理戦争をさせられている。

 

団塊父の功罪】

働いて稼ぎさえすればいいと思っている人が本当に多い。

「誰がお前らを食わせてやってると思ってるんだ」という本音。

自分は疲れている、母親の育て方が悪い。自分は飲み歩いて癒されている。

不在であるという暴力。母と子のバトルを他人事のように見ている、スルーするのも暴力。しかし自分が加害者であるという自覚がない人が多い。

自覚がないまま老いていき、老後は家族に面倒を見てもらって当然と思っている。

 

【親を看取り、悪条件で迎える自分の老後をどう乗り切るか】

・2025年に団塊親がまとめて後期高齢者に突入する。後期高齢者(75歳以上)になった途端に、要介護率、認知症発症率が上昇する。カウントダウンは始まっている。

・平均寿命が伸びて、いつまで老後が続くか分からない。

・日本の福祉はどれも自己申告制だから、日本人の制度リテラシーはものすごく低い。親の介護が目前に迫っている団塊ジュニア世代でも「地域包括支援センター」の名称すら知らない人が多くいる。

・どこに相談するかも分からず、交番に行く人が多い。警察は当然何もしてくれない。

・役所も利用して欲しくないから宣伝しない。

・日本の社会保障制度そのものはけして悪くないのに、使い方が分からない。制度を使うという権利意識を学校で子供たちに教えることもない。

 

・けして介護離職をしてはいけないと言っている。しかし非正規は現実的には有給休暇など取れないし、収入が低いから仕事をやめて介護しながら親の年金で暮らす形になりやすい。正社員でも休みが多くなり、職場にいずらくなって退職する人も多い。

・40代以上の独身者と高齢者の世帯が非常に増えた。家事ができ、介護能力もある女性と違ってそれができない男性が介護者の家庭では高齢者虐待が問題化している。

・日本の葬儀が高額すぎる問題もあり、親の死後、持ち金も底をつき、年金収入も絶えてホームレス化するケースも

・日本の国民年金は給付額が非常に低い。制度が作られた当時は自営業者のほとんどが農業従事者で、死ぬまで働けたのでこずかい程度でも良かった。

・今は長寿化で持ち家を売却するなどして対応するしかない人が増え、子供には何も残らない。

・具体的には何も準備していない団塊世代が多い。思考停止している。今の年金制度では、片方が要介護ならなんとかまかなえるが、夫婦双方となると破綻する。

・ひとりっ子が多く、親の生死に関するあらゆる意思決定を一人で背負わなくてはならないケースが増えている。非常に負担と責任の重い労働。

・「親の老後に、子供に責任はない。何十年も生きてきた人の幸や不幸はその人の責任で、子供にはどうにもできない。たとえ不幸な最期を迎えたとしても、子供のあなたに責任はない」と子供世代には伝えている。