続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

生後100日(3m/8d)

f:id:beautifulcrown7:20201203153500j:plain

先週あたりから首がすわって、抱っこもしやすくなっている。

この3日ほど、赤ん坊の体調が今ひとつのようで機嫌が悪かった。昨日、おとといは寝ている間も抱っこしていないとダメなので、抱っこのしすぎで肩がおかしくなっている。

ちょっと床に下ろし、そばを離れるとすぐにほんぎゃあ、ほんぎゃあと泣いて起きてしまう。寝たいのに寝られなくて、本人もつらそうである。

何か心細く、不快なんだろうな。

夕方、意を決しておっちんと綿棒浣腸に挑んだら、だいぶお腹の中のものが出て、機嫌良くなった。汗だくで格闘して大変だったけど、あー良かった。

 

昨日の日中はみんな忙しく出払っていて、ずっと家に赤ちゃんと二人きりだったのだけど、何をどうやっても泣き止まない時間があって途方に暮れてしまった。

一日ずっと薄暗くて、窓を開けると刺すような冬の空気。二人分厚着の支度をして出かける気力もない。

 

寝不足のところに大声で泣き続けられ、精神が削られる。だんだんひりひりしてきて、あ、これはまずいと思ったので、5分間ごめんね、と言ってヘッドフォンをして別室に避難した。

保健師さんが持って来てくれた資料の中に、「泣き止まない時の(親が壊れないための)対処方法」として書いてあったこと。

5分が長く感じたけれど、それでだいぶ動悸もおさまって気持ちにスペースができた。

赤ん坊の泣き声は人を追い詰めるなあ。

普段は無理、と思ったらくるくると人を変えてバトンタッチすることができるから、3人体制で何とかまわっているんだと思う。

 

特に我が家の場合、14才の娘おっちんのサポートがあることが大きい。

正直言って、精神的に「分かってくれてる」感はだんなさんよりおっちんの方がずっとある。女同士の連帯感。

 

赤ちゃんがややこしくて、朝と夕方の家の中の状況が何も変わらなくって、洗い物はシンクに溜まり、洗濯物は干せないまま洗濯カゴに突っ込まれていて、目の前に見えているけどできない。

 

おっちんはしょうがないよーと言って、交代で抱っこを代わりながら一緒にぐだぐだネトフリでドラマを見てくれる。

家が整っていないと機嫌が悪いだんなさんは、おっきなため息をつきながらがしゃがしゃと洗い物をする。

直接言われることはないけれど、だんなさんのため息やぐちに身が縮む。これくらい、10分あればできるでしょう、と言われている気がしてしまう。

 

この産後の常ならぬ体と精神の状態、だいぶ戻っては来たけれどまだ体がどこかふやけている感覚、しじゅう体内の血液であるおっぱいをぎゅんぎゅんと吸われている生活、大量の抜け毛やすっかり衰えてしまった腹筋や体力。

そういう状態を男性に理解してもらうのは多分無理なんだろうと諦めている。

大きなお腹でよちよち歩いていた妊娠中は、見た目にも分かりやすかったものな。

 

女性の身体のことが生理的に分からない上に、母親なんだから女性なんだから、きっと「普通に」できるんだろうと思っているのもふとした拍子に伝わる。

あーきつかったな今日、とだんなさんに漏らすと、「しょうがないでしょう、つぐを産んだんだから」と返された。

女は女で、男の気持ちは分からないけれど、どういうことだろう、どこかひとごとなんだろうかなあと思い、胸がズキズキした。

 

おっちんがたまに「いやーしょうがないよ!ママはすごいと思うよ、ありがとうー」とさっぱり言ってくれる言葉にかなり励まされている。

あんまり無理してお世話に精を出すでもなく、頼まなければ部屋にこもって自分の好きなことを楽しそうにやっている。そういう距離感にもなんか助けられている感じがある。

娘がいてくれて良かったなあ(泣)

 

またよりによってそんなタイミングで「82年生まれ、キム・ジヨン」を読みだしている。男性あるいは父権的なものに抑圧されたさまざまな記憶がぶわっと蘇ってきて苦しい。長年の「男なるもの」に対する怨嗟が噴き出しそうな思いに駆られている。ぐはあ。

 

女ばかりの共同体で、いろんな世代の女がかしましくおしゃべりしながらわいわい餃子を包んで、ガンガン焼いてもりもり食べて、生活の細々としたことを助け合って、誰の子ってことなくのびのびみんなで赤ん坊の世話をする。そんな暮らしはきっと素敵だろうな〜と、こんな日ばかりは夢見てしまうね。

 

 f:id:beautifulcrown7:20201203155712j:plain

赤ん坊はふっくりと肉付きよくなった手の指の力が随分しっかりしてきた。しょっちゅう両手を絡めて遊んでいる。かえすがえす手指を眺めたり、口の中に入れたりしている。

私の親指の第一関節を握るとちょうど良い大きさ。赤ん坊の手のひらは温かくて湿っていて、握られるとじいんと暖かみが体に染み渡る。

 

このところ、寝返りにチャレンジしている。がんばれ、がんばれと声をかけるも、まだ横向きになるのが精いっぱい。そのうちねをあげて泣き出すのが面白い。