続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

177日(7m25w2d)

昨日は一日しとしとと雨だったけれど、今朝は晴れて、むっと暑い湿気の一日になりそう。

 

半月前くらいからお腹がどんどん張り出して来て、先週の後半はあんまり動けないし、一昨日は気分も良くなく、うだうだと昼間からベッドでまどろんでしまった。

 

このところ幸せな気持ちもありつつ、時々朝目覚めると「いや、やっぱ夢だったのかも」と思いお腹に触れてみると、しっかり硬くぷくーと膨れており、近頃はなんならもにゅもにゅと自己主張すらしている。

はーーやっぱりそうっすか、と思ってえいやっと起き上がる。

 

今日で妊娠25週と2日になった。

 

 

昨年の後半に通っていたある小説家の文章創作クラスでの年内最後のクラスで作家先生はこんなことを言った。

言語って、大昔は一般人はほとんど扱えなかったわけで、元々は神と対話するために生まれたものです。だから、元来言語とは呪術的な性格をもっている。

 

言葉は、強く、怖いもの。形にならぬものを言語として紙に落とし込み、それが他の人と共有された瞬間、それは現実的な力を帯びることになります。

 

明日は冬至。今日、明日は一年で一番夜の長い、もっとも人が内省的になる日です。

そんな中で放たれた言葉の力によって、これから皆さんにはいろいろなことが起こるかもしれません。

 

それは、「こうなればいいな」が叶うというような、浅はかなものではない。

人間ごときには意味が分からない、けれど結果から振り返ってみたら最短距離のことが起こった、神の意思のような、そういう類いのことです。

 

ほんとうの言葉にはそのような力があります。確実に。

 

今こうして振り返って読んでみると、魔女の言葉のようで怖いくらいだ。妊娠が分かって一番最初に脳裏をよぎったのは、彼女のこの言葉だった。

 

だって実際、それまでの色々な懸念事項や漠然とした悩みが一瞬で吹き飛んでしまったもの。

これが、人間が頭で考えて行動するようなことを全てすっ飛ばした「最短距離」の、自分にとっての良きことなのだろうか、と思って。

 

 

年が明けてすぐ、3回連続でジムのホットヨガクラスでのぼせてやり切ることができなくてふらふらになるということが続き、あれれこれはおかしい、おかしすぎる、ってはたと思って、こわごわ薬局で検査薬を買ったのだった。

ジムのトイレで尿をかけたら、秒の勢いでくっきりと青いラインが浮き上がって、個室の中で頭が真っ白になりつつ「はっはっは」と笑ったんだが何なんだかよく分からない乾いた声が出た。

現実感が追いついてきたのは、まだだいぶ先のことだ。

 

 

今週の助産院の検診、前回はおっちんとだんなさんと3人で、今回はだんなさんと2人で行った。

以前の出産時とすごく変わったなあと思うのが、助産院に男性の姿が目立つこと。前は女の館!って感じだったけど。今はコロナで家にいる男性も多いせいもあると思う。だから同伴しやすい雰囲気。

街中でも夫婦で歩いている時に男性が赤ちゃんを抱っこしている姿も随分見慣れたものになった。まだまだ女性の負担が大きいのは間違いないだろうけれど、男性の育児参加は意識の面でも以前よりも進んでいるのだなあと助産院の風景からも感じる。

 

また、妊婦になってからものすごく車の運転が怖くなったので、運転してもらえるのはとても助かる。

日々をのんびり過ごしているとあんまり気がつかないのだけど、四方に気を配る運転では、自分がいかにぼあーーっとした精神状態なのかということを思い知らされる。

歩行者に気付くタイミングとかが遅くてびくっとする。

妊娠初期にはすでにバックの際にぼーっとしてぶつけるというやらかしも経験済みである。

 

さらにぼーっとしてることに、検診の日を1週間間違えて行ってしまって、ほんとは1週間先だったことが判明。曜日のみを必死に記憶した結果、約束を1週間間違えるのも妊婦になって2度目のことだ・・・。

大らかな助産院なので、「ま、いいわよう〜」と言って検診してくださった。

 

担当のSさんは、おっちんの出産の時に「新入社員」だった人。当時はまだ独身でおそるおそる介助してくれたことを覚えている。

それが今では自らも3児の母になり、院長先生のスピリットを受け継いで、ちょっとやそっとのことでは動じない、どーんとした感じの女性になっている。

 

今回久々に助産院を訪れた時、院長先生を始め、泣けるくらいに「あーーここは変わんないなあ!」という感想を持ったのだけど、Sさんの貫禄には時の流れをすごく感じた。

 

おおむね忘れてしまっているので、毎回レクチャーしてもらえるお産関連のもろもろのことがとても新鮮だ。

23〜24週は、経過的には「お腹がせりだしてくる。胎動がはっきりしてくる。胸が急に大きくなる。貧血気味になる」という時期で、どれも自分にもきれいに当てはまるので、ま、このしんどさも含め順調なんだなと安堵する。

 

3人でエコーの映像をじっくり見る。だんなさんは毎回スマホで動画を撮っている。

まだ性別の判明は週数的にも微妙なところだ。さらに足をきゅっと閉じているので、性器が見えない。しばらくトライしたけど諦めた。

顔の前で手をクロスしているので、顔もよく見えなかった。

「ほら、昔のエックス(X JAPAN)!みたいにしてる。年がばれますね、はは」とSさん。

 

それでも、背骨はしっかり骨の形まで見え、心臓は4つの部屋に分かれてすごく早く鼓動しており、すねや手の指もちゃんと形になっていて、うわー人間だ、とエコーでは毎回気が引き締まる。

 

産後の赤ちゃんの睡眠に関するレクチャーを受ける。新生児は昼間わりによく眠っていて、夜の8時9時くらいからふにゃふにゃ言い始め、それが明け方3時4時まで続くというサイクルが続くんだという話やそれがだんだん夜まとめて寝るようになるまでには最低でも10ヶ月くらいはかかるという話など。

 

「ああ、そういやそうでしたね!」と思いつつも、うーむやはり大変な日々が待っているのだなあ〜・・・と帰る道すがら、二人してやや沈んだトーンで語り合ったんであった。