続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

検察庁法改正の経緯まとめ

今日も暑くなりそう。

昨日は朝から夕方まで出ずっぱりだったので、今日は家事と畑をしながらのんびり静かに過ごす。今日もこつこつTwitterデモに参加しつつ。

 

朝、広島地検が河合夫妻の立件準備を進めているというニュースが複数流れて、いよいよ検察庁法改正のなりふり構わぬどたばたは、政治ドラマの様相を呈して来たなと思う。

 

自分自身、整理する意味で今回の検察庁法改正の経緯について、ちょっとまとめておく。

 

この唐突な話が出て来た発端は、2020年1月14日。

この日、憲法学者をはじめとする13人の研究者が、「桜を見る会」で首相が税金を私物化したことについて、安倍首相を背任の疑いで告発する刑事告発状を東京地検に提出した。

 

起訴され、まともな調査がなされたら、有罪になることは明らか。

しかし安倍政権になって以来、政権の汚職や不都合な事件に関しては、東京地裁はいくつもの事件で容疑者の不起訴を連発してきた。

どんな悪行をはたらいても、検事に起訴さえされなければ、罪に問われることもない。一旦不起訴なんだから無実です、ということにしてしまえさえすれば、時間が経てば国民はすぐに忘れてくれるのだし。

 

こうした安倍政権の疑惑に関与する多くの事件を不起訴にしてきたのが黒川弘務という人物。

彼はどんな事件を公正な場で裁くことなく闇に葬って来たのか。

 

主だったものだけ挙げても、明らかにこれが裁かれないなんておかしいでしょう、と言いたくなる政権中枢の疑惑に関する事件ばかりを取り扱ってきた人物であることが分かる。

 

2018年、森友学園で末端の職員に罪を押し付け、37人もの関係者を軒並み不起訴にした事件。

2016年1月、収賄の授受の際の詳細な音声データまで流出したにも関わらず家宅捜査さえせず不起訴に至り、本人は何の説明もないまま今も普通に国会議員を続けている甘利明氏の汚職事件。

2014年、証拠のハードディスクを電気ドリルで破壊するという悪質な隠蔽工作まで行った小渕優子氏の不正な政治資金の事件。

2017年6月、加計学園による200万円の違法献金により癒着が明らかになった下村博文氏の疑惑。

 

また、黒川氏の案件とは明言されていないが、伊藤詩織さんの性的暴行事件の直前の逮捕取りやめからの加害者山口氏の不起訴も、東京地検の決定。政権に関わり、かつ理不尽すぎる不起訴案件のひとつで、黒川氏の関わりを疑う。

 

それだけじゃない。

無罪の佐藤元福島県知事の逮捕、小沢一郎氏の起訴、無罪の村木厚子さんを証拠を改竄までして逮捕。これらも黒川氏の所業であるとのこと。

そして安倍政権がらみのだけ人は、何をしてもみんな不起訴。

 

こんな人が検事をやっていていいはずがないじゃないか、と思う。

 

 

黒川という人は、長年一貫して政治家の意向を汲んで政治家にとって都合の良い決定を繰り返すことで出世をしてきて、ここまでの地位に至った人物のようである。

小渕優子議員の不起訴後に事務次官に出世した。佐川理財局長が国税庁長官になったみたいに。

汚れ仕事を引き受けたご褒美として何人もの人を出世させるのが今の政権なのだなと思う。

 

もうとうの昔から、官邸は露骨な人事介入を繰り返して、黒川氏以外の検事がポストにつくことを阻んで来た。

ちなみに、最高裁判事も現在すでに15人中12人が安倍首相の任命者で、加計学園の理事だった木澤氏をはじめとして、政権の意向を汲む人々で占められている状態。

 

自分の意に沿った決定をしてくれる、そして犯罪を犯しても裁かれないような自分の権力と保身にとって都合の良い人事を徹底することを、今の政権は長く熱心にやってきたということが分かる。

そして、政権は三権分立の最後の砦を今、破壊しようとしている。一律年齢で交替するという最後のフェアネスが邪魔なのだ。

 

 

 

いくら不正のもみけしを繰り返しても、腐敗した政権の汚職や疑惑は後をたたない。

2019年12月25日に東京地検がカジノ汚職で秋元議員を逮捕。10年ぶりに国会議員が逮捕をされ、「桜を見る会」があって、河合夫妻の選挙資金不正事件があって。

 

だから、どんな悪行も政権の思いのまま葬ってくれる検事に、2ヶ月後に辞めてもらっては困るのだ。何としても意のままに操れる検事を手元に置いておかなければ。

 

そのため、急遽1月30日、退職予定日のたった一週間前に黒川弘務検事長の定年を半年間延長することが閣議決定されることになった。これにより、本来なら2020年7月に退官が決定していた黒川氏が、検事総長になれば2025年まで職務を継続することが可能になった。

なんてあからさまなことをするんだろうとびっくりする。何の正当性もない。

 

検察の中でも、政権に対する受忍限度が超えた、という空気は広まっているのだろう。広島地検は、河合夫妻の立件を急いでいる。

買収が明らかになれば、資金提供者の政権中枢にも大きな影響が及ぶ。

その前に、何としても黒川氏の留任を決めてしまわなければ自分の身が危うくなる。

コロナで皆がいっぱいいっぱいの隙に、いやコロナどころじゃない、急げ急げ!

 

どれだけ非難の声が高まろうともごり押ししようとする理由は、ひとえに「保身」ゆえということがよく分かるお話。

国民がどれだけ困ろうが飢えようが、そんなことより自分が逮捕されないように法律を変えることの方が大事なのだとあからさまに行動が示している。

なんという立派なリーダーなんだろう・・・。

 

 

Twitterのワールドワイドトレンドでの、ここ24時間の動きの記録を見たら、

「#検察庁法改正案に抗議します」と「#検察庁法改正に抗議します」のツイート合計は、1593万ツイートであった。すさまじい数だ。

 

それでも明日、強行採決するつもりらしいが、どうなるか。