続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

オスカー2020

うひゃー、毎日が飛ぶように過ぎて行くなあ。

今週はフリースクールの送り迎えに保護者会に心理の先生との面談、畑勤務も3日ある。毎日寒いけど、身体を温めつつがんばらなくっちゃと思う。

 

今日はフリースクールの送り迎えと瞑想の先生との面談で半日が終わってしまった。またすぐに夕飯を作る時間だ。毎日夕飯何作ろうばっかり考えている気がする。

 

今日は、米アカデミー賞の授賞式。所詮偏りのあるアカデミー会員の投票で決められる賞レースなんだよなあ〜とは思いつつも、映画見としては華やかさにひかれてやっぱり見てしまうね。

 

一番の話題は無論「パラサイト」だ。

途中経過を一度ちらっとネットで見たとき、外国語映画賞を受賞したのを見て、そっかーじゃあ作品賞はやはり「1917」か「ジョーカー」かな、と思っていたらまさかの同時受賞で、ちょっと驚いた。

アメリカ国内でも相当ヒットしているとニュースで読んではいたが、作品賞・監督賞・脚本賞外国語映画賞の4冠を穫るとは。この作品は、アメリカの資本が一切入っていない純粋な韓国映画だ。

 

もちろんポン・ジュノ自身のスピーチにもあったように、監督をはじめとする彼らのクリエイティビティが素晴しかったのは言うまでもないことだけれど、私は韓国映画全体の充実や勢いが結実してポン・ジュノをここまで押しあげたようにも思える。

 

プロデューサーは共生社会について云々、なんてもっともらしい立派なことを言っていたが、それはやはり後付けだし、そういう高尚っぽいことではなくって、とどのつまり観客を一番エンターテインしたのがこの映画なんだ、と思う。

出し惜しみなく、観客を楽しませようというサービス精神からけして離れない韓国映画の心意気。

 

受賞スピーチで関わったスタッフやエージェントなどに謝辞を述べるのは恒例の光景だけれど、「パラサイト」チームは、作品賞の受賞スピーチで映画を見てくれた観客に向かって感謝の言葉を述べていた。

そういうところに韓国の映画人のスピリットがあらわれているよなあ、と思う。

 

個人的には、レネ・ゼルヴィガーの受賞も嬉しかったな。私のオールタイム・ベスト作品のひとつ「ジェリー・マグワイア」のとっても可愛らしい健気なヒロインが私にとってのレネのイメージ。

 

彼女はどうにも自信満々なタイプではなくって、生き馬の目を抜くようなハリウッドのショービズの世界でたくましくサバイバルできず、すごく辛そうで整形してみたりすっかり痩せてしまったり迷走もして、随分長くメーンストリームから遠ざかっていた。

よくぞ死なずに元気で、というだけで嬉しいし、またいい仕事をして認められたのは更に素晴しいことだ。

 

もちろん特殊メイクの辻さんの再受賞も喜ばしいが、おっちんいわく「辻さんじゃなかったら他誰が穫る?って感じだよね」確かに!

辻さんは、前回の受賞で突如起こった「日本が世界に認められた〜〜」の大フィーバーに心底うんざりしてしまい、あっさり日本国籍を捨てて名前もKazu Hiroに改名してしまった。すごく辻さんらしい。

 

彼はインタビュー映像で、今回の作品はシャーリーズ・セロンからの直接オファーであり、シャーリーズの考え方やプロ意識にとても共感する、彼女とはとても気が合うと言っていたが、うなずける。

不器用なまでに真摯で、高すぎる能力を命がけで目の前の仕事に注ぐ姿勢というか。

 

最近インスタグラムなどで一緒に撮っている写真を見るだに、あまりのお似合いぶりに、付き合えばいいのに〜と思うほど。(余計なお世話)

大柄でゴージャスな問答無用の美女で大スターのシャーリーズの肩を抱いて自然にさまになってるのがすごい。

 

それから、数日前に偶然だんなさんに教えてもらってYoutubeで見た、ショートフィルム部門のノミネート作品のひとつ「The Neighbor's Window」がすごく良くて心に残っていたんだけど、この作品が見事受賞したことも喜ばしいニュースだった。

 

20分の作品だけれど、普通にYoutubeで見られます。

良質な短編小説のような、撮影や音楽も素晴しい、申し分ないクオリティーの短編映画。興味あればぜひ見てみて下さい。

https://youtu.be/k1vCrsZ80M4

 

あとは、Netflix勢の勢いがやっぱり印象に残ったよなあ。とうとう年間制作費のトータルが1兆円を超えたのかー。良くも悪くもだが、たったの数年で排除とか言ってるレベルでは全くなくなってしまったな。

 

何にしても、今年のオスカーの主役はポン・ジュノ、そして韓国映画

スコセッシを讃えたスピーチも映画へのリスペクトに溢れ、見ていてにっこりするものだった。

 

これから公開を控えている「Bombshell」「1917」「若草物語」が楽しみー。

 

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