続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

私の好きな「人生相談」本編

レギュラーで楽しみにしている(していた)人生相談に加え、これまで読んだ人生相談本で心に残っているものもいくつか思い出しつつご紹介。

 

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ばななさんの本は、小説以外の著作をむしろよく読んでいるかも。

彼女の何を大事に思うか、何を幸せと思うかという部分にとても共感する。長年の読者だけど、年取るごとにどんどん大らかに優しくなり、でも無難で適当なことをひとつも言わない。

対談本が多いのも特徴で、対談も(活字・映像に限らず)好きなので、いろいろ読んでいる。最近図書館で借りた「にぎやかだけど、たったひとりで」というバリに住む丸尾の兄貴という大富豪との共著も面白かったな。

 

私にないもの、私が目を逸らして逃げているものにびしっと立ち向かい、豊かな人生を築いている兄貴の生きざまに教えられること多々であった。

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ばななさんの書くものの、自分にとっての値打ちって、今の時代の日本を生きているということについて、彼女に見えている景色を、地に足着いた生活者の視点で語る部分だと思う。素晴らしく正確で詩的で、胸を打つ表現で。

彼女の見ているビジョンが、すごく自分の感覚と重なり、自分はひとりぼっちじゃないのだなあと思えるのだ。

 

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最近亡くなった加藤典洋さんのこの本、ちょうど今読んでいる。泥臭い日常レベルの質問は少なくて、そういう意味ではやや観念的なんだけれど、誠実で自分の頭でゆっくりひとつひとつ思索する人の言葉の心地良さを味わっている。

 

最近亡くなった方といえば、橋本治の人生相談も読みたいと思っているところ。絶対面白いに決まっているもの。

 

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人生相談本、という体ではないのだけど、ひとつの質問に答える形でひとつのテーマを語る形式のこの本。名言多し。内田先生の本はかなり読んでいる方だけれど、特にオススメの一冊でもある。

 

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三砂先生のゼミの学生たちが渡辺さんに人生の率直な悩みをぶつけていくのだけど、教養が深い、長い人生を生きて抜いてきた老人のすごみを感じる回答の数々。持っている価値観の枠組みがもう全然違う。大きくて長いスパンで、かなわないという感じ。

深く、広く知っていることは、偏見から自由になることと同義でもあるのだと改めて思わされた一冊。

 

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これ、Q&Aの形を取っていたか、記憶が定かではないのだけど、彼女が日頃から相談されたり尋ねられたりしていることのアンサーが内容になっているので。

幸も不幸も、普通の人生ではありえないスケール感だからこその達観とシンプルな言葉。

「とても真似できません〜」という偉人クラスの人ではあるんだけど、日々心に留めておきたい大事な考えを分かりやすくシェアしてくれていると思う。

賢い人は、難しいことをシンプルに説明することができるのだなと思う。

 

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これはおすすめというより、番外編。大昔読んだが、妙に記憶に残っている変わり種人生相談。いしいしんじの童話的な趣のある小説が大好きで愛読していただけに、この本でのアウトローさと毒っ気の強いキャラのギャップに軽い衝撃を受けた記憶。

 

最後の方など、回答が「めんどくせー!」という勢いになっていて、ちょっとした事故のレベルであった。

 

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これも番外編。人生相談に限らず読者のあらゆる質問に村上さんが答えていくという企画は、昔から継続的に続いていて、近著の「村上さんのところ」まで7、8冊にはなるのでは。うちにはぜんぶあると思う。

軽いものからシリアスなものまでごった煮だけれど、何にどのように答えるかに滲み出る村上さんらしさをくすくす笑いながら楽しめる。

暇があって、かつまとまった読書の時間が取れない、こま切れ読書には最適。